M-LOKとは?現代ライフルに必須のアタッチメントシステム

M-LOKとは?現代ライフルに必須のアタッチメントシステム
M-LOKとは?現代ライフルに必須のアタッチメントシステム
 

エムロック(M-LOK)は、MAGPUL社が開発したレールアタッチメントシステムです。この記事は、2019年末の情報を基にしています。そのため、エムロックの仕組みや誕生の経緯を中心に、ORGAの関連記事も合わせて紹介します。

エムロックの要点まとめ

  • エムロックは、Modular Lockを略した名称で、MAGPUL社が開発
  • 2014年に発表され、MOEスロットに代わる新しい規格になった
  • スロットの大きさは、長さ32mm、幅7mm、角の半径は2.38mm
  • ナットを表から差し込み、内部で90°回して固定する
  • 製品に使うメーカーは、MAGPULのライセンスを取得する必要がある
項目 内容
正式名称 M-LOK(Modular Lock)
開発元 MAGPUL社
発表 2014年
前身 MOEスロット(2007年に発表のコンセプトモデルに搭載)
スロット寸法 長さ32mm、幅7mm、角の半径2.38mm
固定方法 Tスロットナットを90°回して固定
ライセンス 無料。ただし、MAGPULの許諾が必要

M-LOKとは?
MAGPULが開発した現代ライフルに必須のアタッチメントシステム

現代ライフルのアクセサリーパーツ取り付けでは、今や定番とも言えるレールアタッチメントシステムとなったM-LOK。M-LOKとはModular Lockを略して命名したもので、銃器メーカーMAGPUL社が開発した。

2014年に発表とまだまだ歴史の浅いレールシステムにも関わらずその普及は早く、先に誕生したKeyModよりも既に多くの実績を残していると言える。毎年次々と新しいモデルが発表されるハンドガードなどのレールプラットフォームにおいて、20mmピカティニーレールとM-LOKの組み合わせはもはや必須といっても過言ではないだろう。

そんなM-LOKは一体どのようなアタッチメントシステムなのだろうか。そして、誕生したきっかけや大成功を収めた理由はなんだったのだろうか?

エムロックは、読み方が分かりにくい名称です。ただし、M-LOKと書いて「エムロック」と読めば、検索でも探しやすくなります。

M-LOKレールシステム

 

M-LOKの特徴

M-LOK最大の利点はかさばる20mmレールを最小限の配置で済ませられることにある。M-LOK専用のアタッチメントを備えるアクセサリーパーツであれば直接ハンドガードに取り付けることが可能。また20mmピカティニーレール用のアクセサリーであっても、必要最小限の追加レールを取り付けることで重量増加を抑えることができる。

20mmレールを減らせると、ハンドガードは軽く、細くなります。そのため、握りやすさにもつながります。また、必要な場所にだけ、アクセサリーを追加できます。

エムロックの取り付け方法

M-LOKへのアタッチメントの取り付けは簡単で、ハンドガードの表からスロットにナットを挿し込み内部で90°回るようにすれば、スロットにナットが噛み合い誰でもきれいに固定が可能だ。

取り付けの手順は、次のとおりです。まず、ナットをスロットの表から挿し込みます。次に、内部で90°回します。すると、ナットがスロットに噛み合い、固定できます。

エムロック

エムロックのスロット寸法と互換性

M-LOKのスロットは規格が統一されており、その大きさは長さ32mm、幅7mm、角は丸みを帯び半径は2.38mmとなっている。スロット形状はKeyModのように前後の制約がないため、アクセサリーの向きも状況に合わせて180°変更することができる。アタッチメントはスロットに対して上下前後4方向からサポートされるため、リコイルや外的な衝撃からアクセサリーがズレることを防ぎ、アクセサリーの付け外しの際にも毎回同じ位置でも取り付けを再現できる。

スロットの寸法が統一されているため、メーカーが違っても取り付けられます。そのため、パーツを選ぶときの自由度が高くなります。

また、スロットの配置は20mmを基準としていて、1つのスロットを使用することも2つのスロットをまたがって使用することもできるため、スロットの長さよりも小さな間隔でアタッチメントの取り付けが可能となっている。

スロットは、1つだけでも、2つにまたがっても使えます。そのため、アクセサリーの位置を細かく調整できます。つまり、使う人に合わせて配置を決められます。

M-LOKの仕組み

エムロックのライセンスとマーキング

M-LOKは現在、無料ライセンスとなっているが、オープンソースではないためM-LOKを製品に利用したいメーカーはMAGPULのライセンスを取得する必要がある。M-LOKのマーキングが各社のパーツに刻印されているのはそのためだ。MAGPULは、これにより全てのM-LOK製品に互換性を持たせられるように制御できると言い、現在では多くのメーカーによって利用されている。

パーツに刻印されたマーキングは、エムロック対応の目印です。たとえば、ハンドガードやアクセサリーを選ぶときに、確認しやすくなります。

 

M-LOKのベースはMOEスロット

M-LOKのベースとなるアタッチメントシステムは最初、MAGPULが2007年に発表したMASADA(のちのACR)のコンセプトモデルに搭載されていたMOE(Magpul Original Equipment)スロットシステムである。MOEスロットは2009にはM16/M4およびAR-15向けのポリマー製ハンドガード、MOEハンドガードの機能として正式にリリースされ、追加レールやライトマウント、フォアグリップ、バイポッドスタッドなどの専用アクセサリーも開発された。

これはそれまで20mmピカティニーレールが一般的であった当時、レールそのものが不要で軽量化や薄さ、ハンドガード表面のスムースさを追求しつつ、バレルの放熱穴も兼ねる働きをする画期的な発明であった。

MOEスロットは、軽量化と薄さを両立した設計でした。ただし、取り付けの手間が大きく、改良の余地が残っていました。

MASADA

MOEスロットの弱点

しかし、MOEスロットの弱点はアクセサリーの取り付け方法にあった。ボルトとナットを使用してアクセサリーを固定するMOEスロットではスロットの内側にアクセスする必要があり、ハンドガードなどに追加でアクセサリーを追加する場合などに大きな不便があった。またMOEスロット同士の間隔も広く、適切な位置にアクセサリーを取り付けるということへの制限がある程度発生していた。

MOEスロットは、取り付けにボルトとナットを使います。そのため、スロットの内側に手を入れる必要がありました。この不便さが、エムロック誕生のきっかけです。

エムロックの誕生と改良点

MOEスロットシステムの欠点を理解していたMAGPULは、数年にわたる長い期間を費やして改善に取り組み上記の問題点を全て解決するモジュラーレールシステムを開発。2014年にMOEに代わる新しい規格としてM-LOKを発表した。

エムロックは、スロットの配置も改善された規格です。また、金属だけでなくポリマーパーツにも使えます。つまり、メーカーが採用しやすい構造です。

M-LOKではTスロットナットという建築や内装などの構造体で用いられる手法を取り入れ、ナットをハンドガードの表から簡易にロックできることを可能としたほか、スロットの配置も改善され取り付けられるアクセサリーやレールアタッチメントの位置を自由に調整できるようになった。また構造が単純で強度があるため、金属のみならずポリマーパーツでも取り付けが可能。アタッチメント部分の製造も簡単なため開発もしやすいとまさにいいことずくめな企画と進化した。

Tスロットナットは、建築や内装でも使われる方法です。この仕組みによって、ハンドガードの表から簡単に固定できるようになりました。

 

M-LOKが主導権を握るきっかけとなったクレーンのテスト

M-LOKがより普及することを助長したのがアメリア海軍海上戦闘センター(クレーン:CRANE)によるモジュラーレールシステムの評価試験だろう。2017年当時、民間ではかなり普及していた新しいレールシステムはアメリカ軍でも取り入れることが可能な技術であるか注目されており、クレーンはUSSOCOM向けにKeyModとM-LOKの2つのレールシステムの精度や耐久性に対するテストを行った。

M-LOKのテスト

エムロックとKeyModの試験結果

同じ箇所に何度も付け外しを行う取り付け精度のテストは、KeyModよりも再現性が高くその誤差は1/4以下。落下試験による耐久度テストではスロット部分の損傷も少なく、引っ張り強度を見る負荷テストにおいてもKeyModに比べおよそ3倍程度の力に耐えるなど優秀な成績を残した。クレーンはUSSOCOMに対しM-LOKの有用性を認め、その後のUSSOCOMでの火器類へのレールシステムの導入に大きな影響を与えている。

試験の結果は、取り付け精度と強度の両面で、エムロックが上回りました。そのため、USSOCOMでの導入にも影響したと紹介されています。

クレーンテスト

エムロックは、民間の実績に加えて、軍の試験でも評価されました。さらに、毎年登場する新しいハンドガードにも広く採用されています。

 
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エムロックに関するよくある質問(Q&A)

Q. エムロックとは、何ですか?

MAGPUL社が開発したレールアタッチメントシステムです。また、Modular Lockを略した名称です。

Q. エムロックは、いつ発表されましたか?

2014年です。そのため、KeyModよりも後に誕生した規格です。

Q. エムロックのスロットは、どのくらいの大きさですか?

長さ32mm、幅7mmで、角の半径は2.38mmです。

Q. エムロックは、どうやって取り付けますか?

ナットをスロットの表から挿し込み、内部で90°回して固定します。

Q. エムロックは、オープンソースですか?

いいえ。無料ライセンスですが、オープンソースではありません。そのため、製品に利用するメーカーは、MAGPULのライセンスが必要です。

Q. エムロックのベースになった規格は何ですか?

MOEスロットです。また、MOEスロットは、2007年のMASADAのコンセプトモデルに搭載されていました。

Q. エムロックとKeyModでは、どちらが高評価でしたか?

クレーンの試験では、エムロックの再現性が高く、誤差は1/4以下でした。さらに、引っ張り強度は約3倍でした。

Q. エムロックは、金属以外にも使えますか?

使えます。構造が単純で強度があるため、ポリマーパーツでも取り付けられます。

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